Case #Photo

作例【Case #Photo】

Goal

女性のファッションや持っている雰囲気に合わせて、背景やセットを含めた撮影を行った。

ロケーションや時間帯まで含めて設計することで、ヘアだけが浮かず、
ファッションと一体として見えることを意識している。

スタイル単体を綺麗に見せるのではなく、その人の空気感ごと写ることを優先した撮影。

結果として、今回のデザインカラーがファッションの一部として自然に溶け込み、
よりリアルな仕上がりとして表現できた。

@lion.jjj8715

◎ 髪の状態

・根本 約4センチの黒髪

・中間 毛先 ホワイト(ブリーチ2回履歴)

→ 根元と毛先の明度差がはっきりしており、
少しリタッチ幅が広く、繋ぎ目が危険

◎ 制限条件

・施術時間は4時間以内で仕上げたい

・工程は黒い部分のリタッチのみで根元と毛先の明るさを揃える

→ 新たなダメージを増やす工程はロングヘアーを
目指している為避けたい

◎ NG事項

・髪を伸ばしているため、

仕上がりよりも「今後の状態維持」を優先したい

・毛先を“ブリーチのみ”で白くすることには

限界があることを、事前にきちんと共有する

→ 無理な期待を作らないことも、

今回のデザイン設計の一部。

Considered|Photoの見せ方として検討した選択肢

ただ髪をおしゃれに見せるポートレートではなく、
ヘア・ファッション・雰囲気まで含めて成立する。

完成度の高いスタイル写真になるよう撮影を設計した。

◎A案|ヘアデザインを主役にしたサロン内撮影

・メリット

ライティングや背景をコントロールしやすく、

デザインカラーの色味や構成を正確に伝えられる。

・デメリット

ファッションやその人が持つ空気感が削がれやすく、

スタイルが「ポートレート写真」として見えすぎてしまう。

→技術を伝える目的としては有効だが、

今回のデザインを生活から切り離してしまう可能性がある。

◎B案|ファッションと雰囲気を含めたロケーション撮影

メリット

ヘアとファッションが同列に存在し、その人の
雰囲気ごとスタイルとして見せることができる。

デメリット

天候や光の条件に左右されやすく、

ヘアの細部が伝わりにくくなる場合がある。

→ 再現性や情報量は落ちるが、

リアルなスタイルとしての説得力は高い。

◎C案|時間帯や背景をコントロールしたロケ撮影

メリット

夜特有の光を活かしながら、ヘアとファッションを
雰囲気ごと切り取ることができる。

デメリット

撮影できる条件が限られ、再現性や汎用性は低くなる。

→ 成立すれば完成度は高いが、毎回選べる方法ではない。

Decision|なぜこの判断を選んだか

今回は
B案
(ファッションと雰囲気を含めて写す
ロケーション撮影)
を選択した。

サロン内での撮影は、
ヘアデザインの色味や構成を

正確に伝えるという点では優れている。

ただ今回は、髪だけが主役になる写真にしたいわけではなかった。

完成度の高いスタイル写真にするためには、

ヘア単体の情報量よりも、ファッションや
その人が持つ空気感と
自然に並んで
存在していることの方が重要だと考えた。

時間帯や光を厳密にコントロールした撮影
(C案)も検討したが、
今回は再現性や
条件の厳しさより、リアルなスタイルとしての説得力を優先している。

ロケーションで撮影することで、

このデザインが「ただの作品」ではなく、

トータルルックを意識した世界観のある
スタイルとして
成立しているかどうかを、
より正直に伝えられると判断した。

夜の時間帯を選び、

自然光に頼らない環境で撮影を行った。

ファッションの情報量が多いため、
ヘアが主張しすぎないよう、

色味よりも質感とバランスが伝わる見え方を
意識している。

パーカーを被ってもらうことで、
フロントの動きや立体感が強調され、

スタイル全体に自然な陰影が生まれた。

ロケーションは、奥行きがあり、
あえて狭さを感じる場所を選択。

空間に余白を作らないことで、

このスタイルが持つ緊張感や存在感が
より際立つ仕上がりになっている。

結果として、
ヘア・ファッション・雰囲気が分断されず、

トータルルックとして成立した状態をそのまま切り取ることができた。

※この考え方は再現を目的とした物ではありません※

この記事を書いた人

Jun Jun Jun Jun 次世代型サロンオーナー

20代Z世代をメインターゲットに据えた次世代型サロン『sai』を立ち上げ、サロン平均客単価20,000円以上を実現。最大の強みは『継続可能なハイトーン』を成立させるブリーチ理論。ダメージ設計・複雑履歴対応・次回を見据えたカラー設計まで含めた再現性の高い技術に定評がある。

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